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トリコモナスの潜伏期間と症状についての説明

トリコモナスは、性器などの生殖器官や泌尿器に約0.1mm程度の病原虫トリコモナスが感染する事で発症する感染症です。
平均10日程度の潜伏期間を経て発症する一方で人によっては1カ月を超える潜伏期間を経て発症するケースもありますが、フラジールなどの抗生物質による治療が行われています。
泌尿器と生殖器が同一器官の男性に比べて泌尿器と生殖器が別の女性の方が重症化するケースが多いのが特徴です。
男性は、泌尿器と生殖器が同一器官である事もあり、感染しても約9割以上の感染患者が発症する事無く終わります。
トリコモナスの発症時には、尿道でトリコモナス原虫が繁殖する事により尿道炎を発症し、灼熱感を伴う排尿痛や陰茎の不快感及び膿の排出などの尿道炎特有の症状が現れます。
大半の感染患者が3週間程度で自然治癒する事が多いのも特徴です。
女性の感染患者は、原虫トリコモナスが尿道で繁殖する男性と異なり、尿道よりも膣や子宮頸管部の粘膜で繁殖する感染患者が多い事から膣炎や子宮頸管炎を発症します。
外部生殖器のかゆみに加え不正出血やオリモノの異常及び性行為時の不快感などの症状が現れます。
トリコモナス発症時のオリモノには、泡状のオリモノや強い異臭を伴うオリモノ及び血性のオリモノなど顕著な異常が見られる一方で感染患者の20%~50%に全く自覚症状がないとされます。
自覚症状の無かった感染患者の3割~4割が半年以内に症状が発現するとされています。
女性は、男性の様に原虫トリコモナスが排尿の影響を全く受け無いので適切な治療を受ける事無く放置すると、膣や子宮を経て卵管や卵巣にまで原虫が到達し卵管炎や卵巣炎を発症するリスクが高まります。
卵巣炎や卵管炎は、正常な卵子の形成機能や卵子の輸送機能を破壊するリスクが高く不妊症の原因となる事が多くあり、更に放置すると卵管から腹膜に原虫が寄生域を拡大し骨盤内腹膜炎や肝周囲炎を発症するリスクが高くなります。

トリコモナスにはフラジールで治療

トリコモナスには、抗生物質・フラジールによる治療が行われます。
フラジールの有効成分は「メトロニダゾール」です。
薬の服用により、メトロニダゾールは体内でトリコモナスなど原虫や細菌の内部に入り、ニトロソ化合物(R-NO)に変化することで原虫や細菌のDNAを切断します。
DNAが切り離された原虫や細菌が死滅することで抗原虫・抗菌作用を示し、性器のかゆみ、泡状のオリモノ、不正出血、尿道炎、性器の異臭といった症状の改善に効果をもたらします。
このフラジール治療を適切に行うことで、多くのトリコモナス感染患者は7日間程度で完治します。
トリコモナスの潜伏期間は平均10日前後であるとされていますが、個人差が大きく、人によっては発症までいたらないことも多くあります。
しかしトリコモナスは潜伏期間であっても強い感染力があるほか、検査を受けない限り自身の感染を知ることができないため、十分な注意が必要です。
トリコモナスの治療の際には性病科、泌尿器科、女性の場合は加えて婦人科や産婦人科を受診します。
フラジールは処方箋医薬品のため、市販で手に入れることは不可能です。
フラジール内服錠は1クール、1回1錠(主成分250mg)を1日2回で10日間、膣錠の場合は1日1回で10日間です。
服用時の副作用として、発疹、食欲不振や胃の不快感、腹痛、吐き気、暗赤色の尿が見られることがあります。
特に妊娠中または授乳中の方、他にも薬を服用している方は十分に注意し、担当の医師・薬剤師と相談の上服用する必要があります。
また、フラジールはアルコールにより腹痛や吐き気、顔面の紅潮など二日酔い症状が現れることがあるため、服用期間内の飲酒は控えるようにしましょう。

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